2010/08/31

環境が変わった影響で、聴いていたい音楽も一時的に変わり、重めのものを選んでいた。斉藤哲夫の「君は英雄なんかじゃない(早川義夫プロデュース)」から「悩み多きものよ」の歌詞をしみじみ聴いていたり、吉田拓郎の「人間なんて」を初めて聴いて、ちびまる子ちゃんのことを思い出したり、岡林信康の「私たちの望むものは」を聴いてなんだかわけのわからん勢いと一体感と高揚感を感じてみたり。ジョン・レノンのGive Peace a Chanceが69年。岡林は70年、吉田は71年、斉藤は73年。という時代の音楽。

さいきん読んだ文章の中で「自分の生きている時代が特別なものだと思っている。音楽を愛しているような連中は特に」というのがあって、連想したのはやはり70年前後のことだけれど、最近の映画である『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で「岡林信康/私たちの望むものは」がカヴァーされていると知り、ああ、いまもそのように特別なものなのだと思いたくなった。