2010/12/27

メドがついたので、職場にもちこんでいた私物のアーロンチェアを台車に乗せて持ち帰る。結局のところ半年間で終わり。短い間ではあったが強烈な体験だった。さて次。

2010/12/23

購読しているだけでめったに読まないJMMの記事を読んでいた。[JMM615Ex2]「小澤征爾カーネギーホール~サイトウ・キネン・オーケストラと渾身のコンサート」NEW YORK, 喧噪と静寂。の分。その中には内田光子の名前があり、ちょっと別格のような扱いで紹介されていた。最初に彼女の名前を知ったのは村上春樹の「意味がなければスイングはない」を読んで。そして彼女のレコードに初めてであったのは、東京の水道橋にあるクラシック専門店だった。結構な高値がついていて、とても買えるようなものではなかったところにますます興味がわいた。あのあたりには古い印刷所や製本所が点在していて、昭和の匂いがしたのを覚えている。この雰囲気はよいなあと思いながらむかった会社の面接は落ちた。2時間ほどかけて実技と面接をして、会社の実績や面接官との会話から一方的に好感をいだいていたのだけど。思い出に浸るついでに転職会議というサイトで、その会社を検索してみたら、うーんと唸ってしまうようなことが書いてあり、案の定いまも求人をだしていた。あれは今年始めのことだから年中出しているのかな。そんなふうに1年を振り返り、また来年を睨む今日。

2010/12/22

代休がとれたので、区役所で税金関係のことの相談をしたり国民健康保険の脱退の手続きをしたり(社会保険に乗り換えたら自分で手続をしないといけないとは知らなかった。ひとこといってくれよ!)。あと、今年の年末調整で控除にできる分の書類をいくつか提出し忘れたのだが、個人でも簡単にできるといわれたのでやってみようと思う。これからどういう働き方をするかもわからないし。とにかく、なんだかよくわからないまま不安だった疑問は解消できてすっきりした。不要な支払い用紙はすべてゴミ箱に捨てて、未払いだった税金10万円分はすべてコンビニで払う。処理を待っている間、レジ横に置かれたKAGEROUを初めて目にする。
夕方、前の職場にたちよって、家族用の年賀状素材をスキャン。上司と近況などを話す。それからスーパーによって5000円分の買い物。カードに15000円をチャージ。帰宅後、プリントパックに出稿したデータに問題がなかったかを確認。夕方になってもステータスはデータチェックだったが、夜になってようやく印刷準備に変わった。この間24時間。休日でも落ち着けないものがある。

2010/12/19

休日は恒例の10時間睡眠。のつもりが、配達員のドアフォンで起こされる。届いたのはブライアン・ウィルソンの新譜 Brian Wilson Reimagines Gershwin。見開きに使われているブライアンの表情がよい。着替えてすぐ、北山のコム トゥジュールでケーキを買って、神戸の友人宅へ。2人目の子供と初対面を交わしたり、ゆらゆら帝国のDVDを貸したり、小沢健二のうさぎ!を借りたり。カレーごちそうさまでした。
続いて1年ぶりくらいに会う友達と合流し、3人で大阪市立東洋陶磁美術館でやってるルーシー・リー展を観て、光のルネッサンスをひやかす。屋台のホットワインを飲んで軽くふらふらになりながら右のような写真を撮った。夜はお初天神あたりでさらに酒を飲みながら今年とっておきのネタをぶちまけあい大いにしゃべる。どいつもこいつもいいネタもってるじゃねえかと圧倒されながら、わたしも負けない。ひとりが口火を切ると乗せられるように「じゃあわたしもいうけど〜」と連鎖していく様子がおかしかった。
grafへ向かう道すがら、今年度のベストアルバムはなんでしたか。とか話していたら、七尾旅人とトクマルシューゴと相対性理論の名前があがった。そこに神聖かまってちゃんを加えると、いかにもな並びになるだろうか。年間ベストの話はそんなに広がらなかったのだけど、自分の周りでは話題になるような新譜が少なかった気がする。
ライブについてだったらいろいろ盛り上がれる話があった。アグスティン・ペレイラ・ルセーナ、エルメート・パスコアル、カルロス・アギーレ、そしてそして小沢健二。そういうの。

2010/12/04

夜の京都大学

夜は後輩とその彼女と百万遍の屯風で食事。初めて入ったお店ではあるが、壁にブリジット・セント・ジョンの来日ライブのチラシが貼りつけてあったことに納得するようなところ。オーナーのとんぺいさんは、ほんやら洞で働いていたという話だ。伝説の京都といわれるあの例の匂いはここにも漂っている。高野「まほろば」のこともふと思い出した。
昼頃に起きて朝食をすませた後、コム トゥジュールでケーキを買って前の職場へ。上司と後輩と会ってお互いの近況報告。それから京都大学医学部附属病院へ向かい、肺の手術をしたばかりの上司のお見舞い。まだ話をしたりすることが負担になるような状態だったらどうしようかと心配もしたが、会ってみれば元気にしゃべりまくりで安心する。ロビーのドトールコーヒーでしゃべっていたせいもあって、普段とかわりないほどだったし、別の見舞い客がわれわれの目の前を通りすぎてしまったとき、名前を呼びとめて突然走りだしたときには驚いてしまった。体力はそれほどないのだから、気力が身体を支えているのだろうか。
名前を呼び止めたその人のことは、自分も知っていたが、対面するのは初めてで、ああ、この人がそうなのかと、ひとり感慨深い気分でいた。断片的な情報が紐付けられていった。
病室をでると夕焼けがきれいでふたり同時にカメラを無言で取り出したのには笑った。