2011/10/30

二階堂和美「にじみの旅」@アバンギルド

昼から雨。地下鉄で四条烏丸に向かい大阪の友達と合流。ミナ・ペルホネンの京都店に立ち寄ってそれからルインズで食事をとり酒を飲んで二階堂和美のライブ@アバンギルドを観に行く。彼女のライブは三度目だがCDを聴いたことはないという自分にとってちょっとかわった距離感の人。いつも連れられていくのだ。
高島屋で買い物をしてから会場に入るとすでに満員になっていた。友人らは最前列にいたので合流した。わたしは手に食パンを下げていたのだが、それを見たタウン系男子が「食べたい」といいだしたので食パンをあげた。腹がへっていたらしいが相変わらずどこか浮世離れしている(そんなものを持ち込んでいる俺も俺だが)。二階堂和美は白いバレーシューズに真っ青なタイツ、五分丈袖のパッチワークのワンピース(もちろんミナ・ペルホネンのもの)という出で立ちで登場。彼女の歌はすばらしかった。演奏もいいなあ。ピアノは赤子を抱えたまま演奏していた。カヴァーかと思った楽曲はオリジナルらしい。アナログをだしたいという発言もあったのでそれを期待したい。そう思うくらい好きになった。客席にはオクノ修や、さっきお店であったミナのスタッフもいた。アンコールでは友人が「ラヴァーズロック!」といったのが聞き入れられたかのようにみえたが、「では、脈拍という曲をやります」と応えたことにはこっそり笑った。終演後、タウン系男子は駅と逆方向に歩いていったが、みな気づきつつも無言で見送った。われわれは大砲ラーメンでチャーシュー麺を食べて解散した。腹いっぱい。

2011/10/29

そうだ、歯石 とろう と思いたち、数年ぶりに歯医者へいってみたが、「たまってないですよ」と言われてしまう。よかったような肩透かしのような。どうやら歯石はたまりにくい体質らしい。

下鴨神社前を自転車で走っていると警備員風の男に呼び止められ、皇太子が通るのでここで見送ってくださいといわれる。数分後、それらしき車が通り過ぎたがスモークがかかっていてみえなかった。

知恩寺で古本市が行われていることを思い出し、百万遍へ向かう。目当ての店はシルヴァン書店。ここは美術書に強く、値段も安いのでいつも楽しみなのだ。買ったのは500円均一台にあった定番のヴィジュアルブック。PHOTOGRAPHIS、graphis annual、graphis posters。すべて70年代。それからBlumen der Wüsteというタイトルのファブリック集(いま翻訳にかけてみたら砂漠の花とでた)。50〜60年代の婦人画報を3冊。誌面をぱらぱらやっていると横須賀功光、土門拳、中村正也の写真、伊丹一三と名乗っていたころの記事があった。ヨーロッパ退屈日記はここに掲載されていたのか。別の店で中谷宇吉郎の随筆集も買った。これでもう両手に本本本。ずっしりとした重さに満足感を感じながら、さらにチャリティーオークションの会場へ向かうと、同じようにヴィジュアルブックを両手にさげ、さらにリュックまで背負った只者ではない年配の方がいたので思わず声をかけた。話を聞くと定年退職する前は広告代理店でコピーライターをしていたという。お互いここで買った戦利品のことなどを話していると盛り上がってきたので、じゃあと、近所の進々堂に誘った。コーヒーを飲みながら、文学、映画、美術や音楽、仕事の話をした。年齢は倍以上も違うが、共有できるところが多く話は止まらず、「もうコーヒーよりも酒を飲みに行こう」と誘っていただき、二軒目はインド料理屋でビールとワインを飲みながら食事をごちそうになる。おたがいアルコールには強くなかったがヘロヘロになるまで6時間話し続けた。面白い出会いがあるもんだ。店をでるころにはすっかり暗くなっていた。帰りはお互い自転車だったので、駐輪場まで一緒にむかった。大量の本はどうやって持って帰るのだろうかと思っていたら、馴れた手つきで荷台に本をくくりつけ、「じゃあまた!」と去っていかれた。どう考えても74歳のやることとは思えない、本好きの青年がそのまま歳をとったような人だった。

2011/10/28

いつもと違う通勤電車で出会った女性が着ているコートが素敵だった。おろしたてと思われるコートは身体のラインがでない直線的なシルエット。トートバッグにはcosmic wonderと書いてあったのでコートのブランド名もそれだろう。おおワンダーガール。彼女はカバンの中からiPodをとりだすと体を揺らしリズムをきざんだ。ああわたしはあなたの音楽になりたい。

深夜に印刷のミスが発覚し、フロアは緊張につつまれた。わたしは直接関係していなかったので退社したが、おちつかない雰囲気はひきずってしまい、同僚とマクドナルドで深夜3時まで話し続けた。

2011/10/27

街中にあるビニールのカーテンで仕切られただけの大衆居酒屋で語り合う。あほな話しかしていないし、内容は全てわすれてしまったが、翌日になってもまだ覚えていたのは、彼が「フレンチキス」を軽いキスという意味で使っていたこと。あれはディープキスじゃなかったっけ。DEEP FRENCH KISSって田島貴男(ORIGINAL LOVE)が歌っていたからね。こんど指摘しよう。

2011/10/25


ひさしぶりに自転車で出社。朝は涼しくてよかったが、職場は暑くてしょうがない。窓をあけたら蚊が入ってきて2、3箇所噛まれた。かゆい。昼休みはいつものバカ話。休み明けはネタが新鮮で中身も濃い。
仕事は早やめにおわれたので、レコード屋(ArtRock)に寄って帰る。前園直樹グループのカヴァーで知った"いとしのマックス"のオリジナル版が聴きたくて荒木一郎のベスト盤を100円で買う。
真赤なドレスを君に 作ってあげたい君に 愛しているんだよ 素敵な君だけを  Hey Hey Macks Won't you be my love そして 君と踊ろう
それとソウル・ディープのコンピ(監修と解説:桜井ユタカ)を買う。こちらは1,000円。

帰宅してからiPadでメールをチェックしていたら、展示会の誘いがきていた。「network + _______」。内容をみると、展示だけでなく、11/20 (日) は19:00からモーマスのライブもあるという。おおモーマス!。自転車で10分のところにあの人がくるなんて。これはいかねば。Circus Maximusのレコードにサインをねだろう。

前園直樹グループの「西へ。前園直樹グループ ライヴ。」 は京都(アンデパンダン)と神戸(グッゲンハイム邸)の両方いこうと思ってます。

2011/10/23

T-JOYで「ツレがうつになりまして。」を観る。欝になった旦那とそれを支える妻。シリアスなテーマのわりには終始ほのぼのしていて、淡々としていた。献身的に彼を支える彼女の優しさの理由が見えないところがぬるかった。一度は彼をつきはなすシーンが欲しい。印象にのこったのは、漫画家でもある彼女の部屋につげ義春の漫画があったこと、平社員が会社を辞めるときに提出するのは「辞表」ではなく「退職届」というところ。参考になりました。AEONをでたあとは、梅小路公園で弁当をたべて蒸気機関車を観て帰った。

2011/10/21


仕事帰りに友人の元奥さんと会う。なか卯の東洞院三条店で待ち合わせて、そのまま店で牛丼を食べた。ここは気楽でいいが、牛丼はおいしくなかった。もう食べない。それからスターバックスで話のつづき。「普通の男の人と話すのも大事ねえ」とか言われて、ええ確かにわたしはあなたほど変わってないですよと思わせる話を聞いたりした。ははは。彼女からはオリーブオイルと、バジルソースをもらった。ありがとう。帰宅後、iPadにつけていたイヤフォンをなくしたことに気づいた。つぎの日、落し物の問い合わせをしたけれど見つからなかった。

2011/10/16

山崎蒸溜所

山崎蒸溜所へ工場見学にいく。阪急大山崎駅から歩いて10分ほどの距離にあるところ。静かな通り。ほどよい距離。目立つ目印もなかったが、工場が近づいてくると、ウィスキーで酔っぱらったふらふらのカップルが歩いてきたのですぐにわかった。ああバカップル。しかし帰るころには自分も同じ醜態をさらすのだった。

工場見学と、ハイボールの作り方を教わったあとは、5種のウィスキーの試飲。山崎10年/日本、バランタインファイネスト/スコットランド、ジャックダニエル/アメリカ、タラモアデュー/アイルランド、カナディアンクラブ/カナダとそれぞれの酒にあうおつまみをいただく。サラミとジャック・ダニエルの組み合わせが印象にのこる。ウィスキーって焼肉にも合うんだ。

サントリーのスタッフの方は上品で、柳原良平、山口瞳、開高健がつくりあげた、いい大人のイメージを継承していた。洋酒天国ばんざい。

2011/10/10

めったにいかないjet setで「前園直樹/多分戻ってまいります」を買う。坂本慎太郎のソロ7インチも買いたかったが、すでに売り切れになっていた。

2011/10/09

植物園の売店においているおにぎりはまずかった。米に塩がきいていないし、具も少なすぎる。販売元をみると前職の顧客だった。これだったら自分でつくったほうがずっといいね。とかいいながら、園内を抜け、北山のコンサートホールへいく。

2011/10/08

きのうは同僚と飲み、きょうは前々職の上司と会い、明日は前職の後任と会う。それぞれにそれぞれのわたし。

2011/10/07

同僚とうふふbisにいこうとしたが、またしても満席とのこと電話で断られる。人気あるなここ。かわりに一知富士という居酒屋で飲み食いした。長々と閉店まで話していたが、そこからさらに盛り上がってしまったので、四条のマクドナルドに場所を移し、朝の4時まで語り合う。店内にいるのは若者だけでなく、何かやばそうな中高年が目立った。何を話したかはまったく忘れてしまったが、ぐだぐだいいながらもまだなんとかやっている。帰る頃にはもう空が明るくなっていた。

2011/10/02

美容室で髪を切ってもらう。スタンプがたまったのでタオルをもらった。髪型は過去最高にとんがったものになっていた。

阪急にのって大阪梅田にいく。それから歩いてMARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店ジュンク堂に行く。でかい本屋。しかしそれほど魅力は感じないのは棚差しのレイアウトがわたしはきらいなのだ。書店にもっと平台を!BEAMSが発行しているin the cityをたまたま見つけたのでそれだけ買う。小西康陽のインタビュー「ミュージシャンは連帯すべきじゃない」が読みたかったので。記事の中で、「カジくんは本当にすばらしいミュージシャンシップをもった人だと思います。本当の音楽家だと思う―ぼく自身、かつては認識不足だったくらいですけど彼はすごく過小評価されていると思いますね―」という箇所が印象に残る。ソロアルバムPIZZICATO ONE『11のとても悲しい歌』のCDを直接送ったのはヤン富田とカジヒデキだけなのだそうだ。

買い物を終えて、DOORSでお茶をしたあとは、大阪駅のほうに向かい、LUCUA(ルクア)をひやかす。欲しいものは特になかったが、ルクア(大阪)とラクエ(京都)とルクエ(調理器具)がごっちゃになってしょうがない。夜は、天神橋筋六丁目で食事したあと、JRに乗って大阪駅へ。それからまた阪急に乗って帰る。