2010/02/04

今夜、すべての(Girls)バーで

北新地で用事を済ませて時計を見ると夜の8時だった。このまままっすぐ帰るには中途半端な時間だと思った。早めに夕食を食べたのでおなかは空いていなかった。

だから、わたしは、雑居ビルの6Fにあるガールズバーにむかったのである。


ガールズバーへは予備知識なしでの入店でしたが、要はしゃべりあいての女の子にお酒をおごりながら飲むというシンプルなもの。接客はカウンター越しだし普通のバーとそんなに変わらないですね。ガールズバーの一番の特徴はギャル系ではない「かわいい系」の女の子を揃えているところだと思いました。わたしの相手は路上で客引きをしていたhiromiちゃん(自称二十歳。実際若い&かわいい)。話しやすい女の子だったので、よゆうで2時間ちかくしゃべってました。みうらじゅんはキャバクラでの会話を「修行」と評していたけれど、全然そんなことはない!Perfumeのチョコレイト・ディスコを一緒に踊ったり、バナナをバターで炒めてアイスにのっけてリキュールとシナモンかけて食べるとうまいよー。と得意げに話したりと、はっきりいっていつもと同じノリでいられましたね。あと、ネットとかやる?と聞くと、mixiすき!日記はかいてないけど、アプリ面白い!。などと、ふだんは接点のない人のリアルな意見も聞くことができました。さいごに支払いを終えると店の外までお見送りをしてくれるわけですが、ふたりでエレベターがくるのを待つあいだと、密室ですごす数十秒はかなり狂おしいものがありました。こういう体験をすると未知の夜の世界への興味が湧いて素晴らしい気分ですね。北新地たのしい!
―― So you walk out この町の景色をもっと 君が愛したのなら 世界は変わる© キリンジ
はな歌うたうごきげんな俺。この一節も好きです。
ある種の人々が知らない土地にいくと必ず大衆酒場に行くように、またある種の人々が知らない土地にいくと必ず女と寝るように、僕は知らない土地に行くと必ず走る。走ることで僕にしか感じられないことを感じようとする。そういうのが上手くいくこともあり、いかないこともある。でもまあ走る。なにはともあれ走ることは好きだし、知らない土地を走るのはとても心愉しいことなのだ。村上春樹/遠い太鼓 (203頁)
ある種の人々の気持ち、きっとこういう感じ。