2011/01/27

夕食をかるくすませた後、第2回 『夜ふかし市』にでかける。場所は中古レコードと古本の店 100000t。照明を落とした店内は、夜の学園祭のよう。いつものレジはおでんと酒の屋台になっていた。狭い通路には、軽食、雑貨、洋服などの店が並び、得体のしれない人の熱気とおでんとクラムチャウダーのにおいでいっぱいだ。とりあえずキッシュを食べて、サングリアを飲んだ。お店の子がフィルムの一眼レフを持っていたので、「美大生?」と聞くと、「まさか、わたし30。会社員」といわれた。
10時からは、はまぐちさくらこさんのアヴァンギャルドな紙芝居。主人公は19歳のうさぎ(オス)、あとはパンツと人魚とお母さん。内容はぶっとんでおり、語り声は変態。紙芝居の絵を投げ捨てながら話は強引に進むが、はまぐちさんはいつもにこやかだ。なにげない身振り手振りも狙いすましたもので目が離せなかった。おもろいわろたで。はまぐちさんのサイトを見てみると、美術出版社「みづゑ賞」絵本部門 / 大賞、「GEISAI #5」/ 金賞などがあり、ますます混乱は深まった。
拍手で芝居が終わったあと、さてどうするかと手持ち無沙汰になったが、同じような感じの人がいたので、声をかけて店をでた。彼女は会場の雰囲気とは別のものを持っていたが、それを指摘するまでもなく「でもわたしああいう雰囲気は嫌いじゃなくて」といい、コーヒーを飲みながら終電までお互いの環境の差を興味深く聞いた。
別れ間際に「わたしの務めている大阪のビルなんですけど、実は明日テロ予告がでてるんです。なんか2ちゃんねるで」といった。ほんとうだった。

0 件のコメント: