2012/02/11

1年ぶりの金沢。雪の金沢

サンダーバードにのって金沢旅行。金沢へはなんどもいっているけれど、こんなに寒い時期にいくのは初めてだった。サンダーバードは自由席で充分座れるだろうと高をくくっていたが満席で、あやうく立ったまま2時間半を過ごすところだった。途中の駅からなんとか座り、車窓を眺めていると雪が積もっているのがみえる。天気はよいので雪の照り返しが眩しい。金沢駅周辺の雪はそれほどでもなかった。石川在住の友達からは「長靴を履いてこい」と言われたがそこまでではない。それでも長靴を履いている人は多かった。

駅前のホテルにチェックインしたあとは、寿司屋をめざして近江町市場へ向かう。構内をうろうろしていたら串刺しの刺身を売っている店があった。初めて見たのでおもしろがって食べてみたが、予想を超えるものはなかったというか食べにくい。生牡蠣をその場で剥いてもらって食べるのはお祭りっぽくてよい感じ。寿司屋はどこも混みあっていて、板前も余裕がなさそうだった。寿司のご飯がぬるかったのはしょうがないか。それでもカニ味噌の軍艦巻きはおいしかった。加賀鳶という日本酒も。これは自分用のお土産に1本買って帰った。 

兼六園には五時前についたが、入口で「五時から無料開放とライトアップをするからまたあとで来てね」といわれるので、さきに21世紀美術館へいくと館内はモニーク・フリードマンのインスタレーションでいつもと違う表情をみせていた。キャンバスをとびだした色が空間ににじむ。何度も来たことのある美術館で見たからこそ面白かった作品だった。鮮やかな黄色の図録もかう。そして再び兼六園。初めて見た雪吊りのライトアップと凍った池。夕食は香林坊の「いたる」で。

帰りは100円バスに乗る。車内広告は金沢工業大学 PMC(Popular Music Collection)一色になっていて、音楽も「ジョン・レノン/スターティング・オーヴァー」だとか「ブルー・ハーツ/終わらない歌」だった。本当の瞬間はいつも 死ぬほど怖いものだから 逃げ出したくなったことは 今まで何度でもあった。なんて。

ホテルの露天風呂は思っていたよりもずっとよかった。今日1日、深く考えこんでしまう状況にあったが、湯船につかりながら頭に冷たい風をうけてぼんやりしていた。空を見上げるとご丁寧に雪までふってきて、絵に描いたような北国の情緒を味わった。ひかえめなボリュームでながれるBGMも聴きもので、匿名的なエレベーターミュージックというには主張がある。これは誰の曲だっけとずっと考えていたら、 肝炎 / 細野晴臣 & 横尾忠則 だった。客室の案内を見ていたら、この演奏には伊藤ゴローが参加していると知る。こんな発見はうれしい。

しばらくテレビを見て寝る。「世界ふしぎ発見」はパンダの特集をしていた。

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