2009/05/17

最近、写真を撮ってないのは、どこにも出かけていないせいだな。と思いながら、今日は写真を撮った。オークション用の商品写真なのであるが。

昨日に引き続き1日中雨だったので部屋で本を読む。中途半端に放置していた「西瓜糖の日々/リチャード・ブローティガン」。このあいだ読んだ「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹」のワンダーランドとアイデスが似ていて面白い。あとがきの柴田元幸の言葉も印象に残った。
世界が西瓜糖に満ちている分、この世界からはいろんな物が抜けているように思える。その充満と欠落は同等ではない。明らかに、欠落の方が勝っている。何しろ西瓜糖は「過度な感じ」とは無縁なのだ。そういった欠落感は基本的に快いが、その快い欠落感が醸し出す「微妙な感じの平衡」がつねに何かにおびやかされていることを我々は感じずにはいられない。
欠落感は基本的に快い。この本はまた読まねばと思った1964年のアメリカの詩的幻想小説。

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