2010/06/01

京都から神戸へ、大阪へと連日阪急電車にゆられる。車内では音楽をききながら過ごすことが多いけれど、続くとさすがに耳がつかれてしまう。ただ物思いに耽っていた。周りを見渡すと、いちばん多いのは携帯でメールをしている人だろうか。平日の昼すぎのぼんやりした時間であったが、長岡天神から高槻市へ向かう途中、電車のクラクションが二度なり急ブレーキがかったときには緊張が走った。人身事故ではなく、踏切で無謀な横断のためのブレーキだったので、空気はまたゆるみはじめたが、次の駅で若くてかわいい娘がとなりの席に座ったので自分だけは落ち着かなくなる。ピッチの細いボーダーのTシャツ。淡いデニムのミニスカオーバーオール。髪はセミロング。生足。白い肌。彼女はなにやら熱心に携帯で入力をしていた。窓ガラス越しに様子をうかがうと、コピーの紙切れを書き写しているようだった。いったい何を?ちょっと気になってしまう行動だったので、彼女が眠りはじめたのを機に、思い切って左をむいて紙切れを盗み見してみると「天風金言集」とある。なんだそれは。名言を書き写す女。いったいどんな?。それ以上みるわけにもいかず、視線を窓側にもどし携帯にメモをとる。「てんぷうきんげんしゅう」。それはあいだみつを的なものか?大川隆法的なものか?興味が尽きない。彼女は十三で下車した。

終点の梅田到着後、目的地の堂島まで歩いて向かう。電通あたりを歩いて懐かしいと感じたのは、学生のころ堂島DDDギャラリーによく通っていたから(いまは南堀江に移転している)。ギャラリーの跡地はファミリーマートになっていた。用事は2時間ですんだ。

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