2009/07/20

連休最終日の今日もなんだか冴えない天気。分厚い曇り空。雨も少し降った。降水確率は夜も高いので、ジムオルークのライブ@立誠小学校へは念のため電車で向かった。サインをもらいたかったのでレコードももって。

ライブはプリペアードピアノとフィードバック。インプロ。小さなナイロンのトートバッグを肩にさげてフラフラと現れた彼は、ミュージシャンというよりも音楽もやっているナードという印象で、体臭がこちらまで漂ってくるような雰囲気。今日のいでたちは、黒のハイカットのオールスター、ストレートのデニム(ヴィンテージではない)を「裾あげがめんどくさいから。」というかんじでロールアップし、着古したストライプのボタンダウンに20年は愛用していそうな黄緑色のカーディガンを羽織っていた。髪は長くやや薄い。
この季節にそんなんだから、演奏が始まって15分もたつと当然汗だくになっていた(会場が学校の講堂なのでクーラーもなし)。それでもカーディガンを脱ぐそぶりなどは見せず、真剣な表情で音を重ねていくオルーク。それはもうナードの狂気だった。音のほうは(予想していたこととはいえ)楽しめなかったけれど、その迫力だけは見応えがあった。

この日はうっかり用事をいれてしまったので、演奏の途中で退場。結局サインをもらうことはできなかったが、インプロをやった後のオルークにユリイカを差し出すのは気が引けたかもしれない。それって現在の小山田圭吾や小沢健二にフリッパーズギターのCDにサインしてください!っていうのとおんなじようなものではないか。そう思い込むことにして、これはこれでよかったことにする。

帰りのバスにのる頃、雨が降ってきた。

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