2軒目は東山のあうん堂(写真)。ここは2度目になる。最初は金沢の友達が教えてくれて、そのときもいい店だなと思っていたけど、あいかわらずいい本しか置いてなくてうなってしまう。全体的に本のコンディションもよい。何かに特化した品揃えというわけではないけれど、いかにも本好きが好きそうな本ばかりだ。店主は植草甚一のスクラップブックも定期購読していたとのこと。「うちの本棚にはリアルタイムで全冊あったよ」と言った後、「読んでないけどね」と続けるところが素晴らしい。この店主、信頼できるッ。と、うれしくなり名刺を交換した。そして、本のこと、古本屋のこと、働き方のこと、インターネットで売るということなど、大変興味深くきかせてもらった。平野甲賀がここでトークショウと展示をしたこともあったそうだ。行きたかったなー。それから北欧へ旅行した際に手に入れたというスティグ・リンドベリの絵本も見せてもらった。特色刷りの発色が鮮やかだ。欲しいぜ。ソールバスの「HENRI'S WALK TO PARIS」は非売品としてディスプレイされていて、この本はじぶんも所有していたので、「これいいですよねー。で、いくらで買いました?僕は古本市で2000円で買いました!カヴァーはないですけどね」。と、自慢げに語った。
音楽の話はしなかったけど、お店のBGM用のCDラックにはウラジミール・シャフラノフなど澤野工房のものがいくつか。店内ではコーヒーを飲むことができるので、選んだ本をパラパラやりながら買うか買うまいかゆっくり考えることができる。こういう時間が至福である。
話の最後に、「あなた、活字は好き?」と聞かれたので、ええ好きですよDTP世代ですけど。と答えたら、あなたの名前があるか探してくるよ。ちょっと待って。といって、もらったのがこの2つ。ゴシック 24ptくらいの「平」と、明朝 12ptくらいの「本」(本は本名と関係がないけど、よほど本好きと思われたのだろう)。ありがとうございました。またきます!
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