2011/03/13

金沢で好きな本屋は「あうん堂」と「オヨヨ書林」

こんかいの金沢旅行では2軒の古本屋でやたらと本を買った。1軒目は、竪町商店街のオヨヨ書林(エグザエルレコードの入っているビルの一階)。ここは古い年代のもののデザイン、アート、音楽、ヴィジュアルブックの本の品揃えが特に素晴らしい。もともとは青山でお店をされていたため、デザイン事務所からの買取が多かったとのこと。店主の椅子はアーロンチェア。パソコンはiMacで、店のBGMはペトゥラ・クラーク、それからリンダ・パーハックスがなっていた。
2軒目は東山のあうん堂(写真)。ここは2度目になる。最初は金沢の友達が教えてくれて、そのときもいい店だなと思っていたけど、あいかわらずいい本しか置いてなくてうなってしまう。全体的に本のコンディションもよい。何かに特化した品揃えというわけではないけれど、いかにも本好きが好きそうな本ばかりだ。店主は植草甚一のスクラップブックも定期購読していたとのこと。「うちの本棚にはリアルタイムで全冊あったよ」と言った後、「読んでないけどね」と続けるところが素晴らしい。この店主、信頼できるッ。と、うれしくなり名刺を交換した。そして、本のこと、古本屋のこと、働き方のこと、インターネットで売るということなど、大変興味深くきかせてもらった。平野甲賀がここでトークショウと展示をしたこともあったそうだ。行きたかったなー。それから北欧へ旅行した際に手に入れたというスティグ・リンドベリの絵本も見せてもらった。特色刷りの発色が鮮やかだ。欲しいぜ。ソールバスの「HENRI'S WALK TO PARIS」は非売品としてディスプレイされていて、この本はじぶんも所有していたので、「これいいですよねー。で、いくらで買いました?僕は古本市で2000円で買いました!カヴァーはないですけどね」。と、自慢げに語った。

音楽の話はしなかったけど、お店のBGM用のCDラックにはウラジミール・シャフラノフなど澤野工房のものがいくつか。店内ではコーヒーを飲むことができるので、選んだ本をパラパラやりながら買うか買うまいかゆっくり考えることができる。こういう時間が至福である。

話の最後に、「あなた、活字は好き?」と聞かれたので、ええ好きですよDTP世代ですけど。と答えたら、あなたの名前があるか探してくるよ。ちょっと待って。といって、もらったのがこの2つ。ゴシック 24ptくらいの「平」と、明朝 12ptくらいの「本」(本は本名と関係がないけど、よほど本好きと思われたのだろう)。ありがとうございました。またきます!
  • 谷川俊太郎/夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった
  • 金子光晴/残酷と非常
  • 内田樹/知に働けば蔵が建つ
  • 田川律【台所】術・なにが男の料理だ!
  • 橋本憲一/包丁一本がんばったンねん!
  • 立木義浩/マイ・アメリカ
  • 松田哲夫/「本」に恋して
  • 藤本和子/リチャード・ブローティガン
  • 和田誠/銀座界隈ドキドキの日々
  • 原弘/原弘デザインの世紀
  • ホンマタカシ/たのしい写真(新品)
↑金沢旅行で買った本。

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