2011/03/14

金沢工業大学内 PMC(Popular Music Collection)






金沢工業大学内にあるPMCのことはいつかのレコードマップの特集で知った。世界の名盤20万枚をコレクションしている超巨大ライブラリ。一般人にも解放さていて、音楽好き、レコード好きにはたまらない場所である。PMCがつくられた理由を係の方に伺うと、授業と授業の空き時間ができてしまうといったん帰宅してしまう生徒への対策なのだそうな(…別の理由がある気がするがどうなんだ)。レコードコレクションは音楽評論家の立川直樹から寄贈されたものがベースにあり、その上に個人や放送局からの寄贈されたものがある。コレクションはいまも増え続けていて、データベースに登録するのが追いつかないという。
レコードの並びは、ジャンルとアーティスト名で区切られており、有名どころの名前が目立つ。S&G、Billy Joel、アリスとかRCサクセションとかね。下段はアルファベット順に並んでおり、そちらにはちょこちょこ「おっ」と思うものが潜んでいたが、基本的にレアなものは少ない。表に出されているのは20万枚の内1万枚なので、裏にレア盤が眠っている可能性もあるけれど、寄贈元を考えると大半は売れたものだろう。

聴きたいレコードは受付で処理をすませた後、シート型のボディソニック(超近未来的!)で勝手に聴くことが出来る。音はヘッドフォンではなくシートに備え付けられたスピーカーから出てくる。耳に接触しないので長時間きいていても負担はなく楽チン(当然音は漏れまくるが)。アンプはDENONで統一されていた。カートリッジは安価なSHUREではなくortofonだったことにこだわりを感じる。プレイヤーの操作方法はセミオートで、トーンアームを直接手で触れることはない。また、シートには音に合わせて振動するという機能もついていた。どんなところで使われていた設備なのだろう。故障した場合は学内で整備しているそうだ。さすが工業大学。

ここで聴いたのは「吉田美奈子/扉の冬」「和田アキ子/あの鐘を鳴らすのはあなた」「古井戸/オレンジ色のすけっち」。

PMC内にはコミュニティラジオのための設備も充実していた。

学校にこんな場所があったら音楽に対する姿勢も変わるだろうな。内装の雰囲気も実によい。

0 件のコメント: